これからの畳業界はどうなるの? 若手い草農家と若手畳店と交流してきた話
この前の熊本に行った話の続き・・・
熊本県八代市というのは、国内における畳表の生産量第1位の場所です。
有明海に面し古くから干拓地として拓けてきたこの土地では、球磨川・氷川をはじめとする豊かな水量を利用して江戸時代からい草栽培が続けられています。
近年は畳の需要が減っていることや労働条件が厳しいこともあり、イチゴやトマトなどの他品種の栽培をされる農家も多くなっていますが
それでも僕らの中ではい草の生産地といえば八代平野です。
比較的ゆっくりしている2月ということで全国の多くの畳屋さんが熊本県八代市へ来られていました。
もちろん品評会だけではなく、いろんなところで研修会やセミナー、体験会などが活発に行われていました。
宿泊したホテルでも別の研修会に参加されていた畳屋さんと出くわしたり・・・
僕は今回、山梨の畳店さんが主宰されているグループと若手農家さんのグループが主催された会に参加してきました。
農家さんは20代30代が中心
畳屋も2代目3代目が多かったように思います。(中にそうでもない方もいらっしゃいますが)
大きなホールで行われた意見交換会、勉強会では互いに求めていることや知りたいこと、こうすれば売り上げも製品もよくなったよといった成功体験だったりを聞くことができました。
い草農家の中にはTikTokで農家のこと知ってもらいたいと日々奮闘している方もいたりします。
会場にはくまモンもやってきてました。
(相変わらず動きがかわいいですね)
若手畳職人の手縫い実演があったり
(くまモンに指導中)
普段は問屋さんからい草を購入するので(システム上基本的に直接買うことはできない)なかなか話を直接できない畳屋と農家でゆっくり意見交換してきました。
畳屋によって好きな畳表、使ってもらいたい畳表が違うということを前回書きましたが
実は農家目線と畳屋目線の表に対する認識(こんな表が欲しい、作りたい、買ってもらいたい)も違いがあることが改めてわかりました。
多分100件くらいの畳屋にこの時お会いしたと思います。
昔から存じ上げている方、普段から仲良くさせていただいている方、とっても久しぶりにお会いした方、名前は存じ上げているけど初めてお会いした方、今回初めてお会いした方 実に様々な方にお会いしました。
普段から取り組みを見ていてマネしたい(参考にしたいですね)という方にいろいろ教えてもらったり、
志を同じくしていると感じている友と再会を喜んだり、
近くのびっくりするような、(ライバルとはとても言えませんが)目標とするべき会社の従業員だったり、
これだけたくさんの方がいると中には、「ん?自分とは全然ベクトルが違うな」って方もいらっしゃるのでいかにそこを自分で消化できるかも必要になってきますね
「昔はこうだった」「あの頃はよかった」「それに比べると今は」 どこでも聞かれることでしょうが、『あの頃』を知らない僕にすると、今を如何にしていくかだと思っています。
全体を通してみると今回持ち帰ることができたお土産はとても多かった印象です。
(お酒は強くないですが)皆さんお酒が入ると饒舌になり裏話もたくさん
そして自分もまだまだ若手だと頭の中で少し思っていたんですがいつのまにやら中堅ぐらいでしょうか?(笑)
体験談をしゃべる側に近づいてきたのかと気づかされてしまうくらい若いパワーのある畳店さんに圧倒されそうになっていました。
ここで得たものを使ってこれからも満足していただけるものをお客様に変わらずお伝えしていけたらと思います。
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播磨畳内装工房
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災害時に、全国の畳店から避難所に新しい畳を無料で届けるプロジェクト