『襖ってどれも同じ?』 みんなが実は知らない襖紙の種類
店主のオオガメです
家を建ててから10数年 子供が小さい時に破ってしまったり、掃除のときにこつんとあてて破ってしまったり
はたまた、線香の煙なんかで茶色く変色してしまったり・・・なんとなくほったらかしのままにしている襖って無いですか?
冬の寒いときに暖房が効かないからって貼替を躊躇してる方 そろそろ貼替えしませんか?
とそんな時にHPやチラシ、タウンページなんかでふすまの値段を探しているといろんな価格があると思います。
実は襖紙って畳表以上に種類の違いが明確にあって 値段もピンキリであるんです!
ということで今回は襖の紙についていろいろご紹介したいとおもいます。
まず大きく分類すると
- 洋紙でできたもの
- 和紙でできたもの
- 織物が貼ってあるもの
に分類することができます。
《洋紙でできたもの》・・・『新鳥の子』と呼ばれる種類の紙
パルプからできた機械漉きの襖紙です、大量生産で安定したものが作れるので値段は襖紙の中で一番安価です。さわり心地はツルンとしているものが多いです。
和紙や織物に比べて耐久性や色あせ、色焼けで劣るため耐用年数も短いです。
汚れることが前提で貼替を短いサイクルで行う予定の部屋向けです。 (子供部屋・賃貸物件・不特定多数の人が頻繁に出入りする(日当たりの良すぎない)公民館など)
《和紙でできたもの》・・・見本帳には次のように書かれていることが多い『上新(鳥の子)』、『鳥の子』、『本鳥の子』 右のものの方が高価になる。
機械漉きの『上新(鳥の子)』、『鳥の子』 手漉きの『本鳥の子』に大別できます。
どの紙の見本帳も比較的上品で控えめな柄か無地が多く、後は漉き込んでいる原料の風合いがじかに出てきたもの(雲竜紙など)や紙が出来あがってから加工を加えたもの(揉み紙など)もあります。
高価なものほど退色が穏やかで何十年も驚くほどきれいな状態で使っていただけるものもあります。和紙は繊維が長いので複雑に絡み合って耐久性は高いです。
座敷・仏間、客間など向けだと思います。
《織物が貼ってあるもの》・・・『普及織物』『糸入り襖紙』、『中級織物』、『高級織物』などと呼ばれることが多い
安価なものはレーヨンなどの化繊の織物
中価格帯のものは織目が少し細かくなりそこにラメや金糸・綿糸などを混紡してあったりしています
高級なものは目が細かいのはもちろんですが絹絓や芭蕉・葛布など天然繊維を使ったものになります。
(左が普及織物、右が高級織物)
無地ももちろんありますが高級織物の襖紙には豪華な柄が入ったものも多く4枚で一つの柄になったものだったり襖の上から下まで続く大柄なものもあります。
布地が貼ってあるので耐久力はもちろんあります。普段使いの居間や仏間・寝室などにどうでしょうか?
このほかにもお手ごろな価格帯でしたらクロスメーカー等から出ている洋テイストの襖紙やビニールの襖紙
京カラカミ、江戸カラカミのように木版等を使って後から手作業で柄付けしたものや、元から様々な色をした色紙
床の間やおめでたい記者会見の時のバックに置かれる金屏風などで使われる金・銀箔のもの(多くは銀箔にコーティングしたものですが本金箔のものも存在します)など
数え上げるときりがないほど種類があります。
それぞれのランクについていくつものメーカーから襖紙が発売されていてそれぞれに30種類以上の柄があります。
数えるときりがないほどの種類がありますので必ずお好みのものが見つかると思います。
なのでご注文の際 とりあえず何も決まっていない場合は、『色々みたいのでできるだけいろんな種類の見本帳を見せてほしい』とご連絡ください!
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