表替えですませるのをやめておいた方がいいのはどんな畳?

店主のオオガメです。

畳工事のお問い合わせのお電話をいただく時によくある問答なのですが、「畳がしっかりしてるけど表だけ痛んでるから表替えでいけると思う」と伺って現場調査してみると畳屋目線で「いやこれは中身から入れ替えないとダメですよ」ってのがあります。

もちろん、すごく丁寧に使っていただいて定期的なメンテナンス(表替え、裏返し)をされているほど長く使っていただけると思いますが…

表面から見て凸凹だらけだったり、腐っていたり 後、歩いてみるとフニャフニャだったりすれば「ああ、かえたほうがいいな」と専門家でなくてもわかると思うのですが、実はめくってみて裏からみないとわからないこともあったりします。

たとえばこちらの場合 40年超えくらいの年代ものでしょうか?

一見問題なさそうですが
よーくみてみると
床を縫っている糸が切れてしまっています

畳床はワラを何十センチも重ねたものを糸でぎゅっと締めて圧縮してできているものですので、糸が切れてしまえば当然フワフワしてしまいます。 数カ所でしたら問題ないですがこれだけ広範囲で切れていると歩いただけでわかる状態です。

もちろん、別途補修費いただければこの切れた部分を縫い直すこともできますが、ナイロン糸の劣化が原因ですのでいずれもっと広範囲に広がります

こういった場合は、よほど拘りの理由がない限り仕上がりも綺麗にはなりにくいため新調されるのが一番だと思います。

他にも、画像をお見せすることはできませんが、シロアリに食べられてしまった畳だったり理由は様々ですが表替えをお断りすることがありますので、必ず工事前に一度畳の現状把握のために畳を引き上げるようにしています。

特にこれまで一度も畳を綺麗に直したことがない、前にしたのがいつだったか忘れてしまったというような方は、遠慮せず見積もり兼ねてプロにご相談されるのがいいと思います。

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